精進落としの「かねよ」♪

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父の代から親交のあった知人が80歳で亡くなったので、告別式に参列するため大津の斎場まで行きました。葬儀が終わると、さてどうしたものか?折角大津まで来たのだから

何か食べて帰りたいけど、喪服のままじゃ入れる店も限られるなと

そんなことを考えながら取り敢えず逢坂山まで戻って来た時、

日本一のうなぎ「かねよ」の大きな看板を見つけてしまって

峠の頂上の信号まで来ると、

勝手にハンドルが右に曲がってしまいました。

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まあ「かねよ」なら個室だから喪服でも何とかなるなと思って

駐車場に車を止めると、黒いネクタイだけを外して門を潜り、

無人の受付で連絡用の受話器を取って、

対応に出た仲居さんに「鰻が食べたい」旨を伝えました。

そんなことで案内された「雪の間」は、1人で鰻を食べるには広すぎて

何となく間が持てない感じがしました。

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少し待っていると桜茶を持った仲居さんがやって来たので

「今日は精進落としに鰻を食べようと思ってね」と

略礼服でやって来たことをそれとなく言い訳しながら

「さて、なにを食べようかな?」と分厚いお品書きを手に取りました。

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お品書きをつらつらと眺めていると目に飛び込んで来たのが

超極上鰻まむしの7文字。値段は税込み5184円。

告別式に持参した香典の1万円を式場の受付で辞退されたので

精進落としの予算に転用すればこの鰻まむしは手頃な値段です

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予算的にはまだまだいけると考えた僕は、

これじゃフルセットだなと苦笑いしながらも、鯉の洗いも食べたいな

鯉こくも食べたいな鯉の甘露煮も食べたいなと思って、

仲居さんに「うざく以外は全部持って来て」と注文を入れました。

そして最初にやって来たのは鯉の洗い。

甘目の酢味噌で食べると美味しいこと

シャキシャキッとした歯応えが何とも堪まりましぇん

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超極上の鰻のまむしは「日本一」というのは誇張が過ぎるけど

値段相応に結構楽しんで食べることの出来る鰻でした。

「かねよ」の場合、

継ぎ足し用の鰻のタレがたっぷり入った徳利が用意されているので

つゆだくご飯が好きな僕には嬉しいサービスです♪

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肝吸いはやっぱり一流の料亭には敵わない出汁ながら

肝が大きかったのが救いでした。

肝吸いが添えものじみた鰻屋さんも多いけど

肝吸いの出来不出来は僕の場合結構大事な要素なのです。

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さて、鯉こくは白味噌の粕汁仕立てで、鯉の切り身も大きかったから

濃厚なお出汁と鯉の旨みを合わせて楽しむことが出来ました。

食事は何にせよ行き着くところは楽しめるかどうかです。

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鯉の甘露煮が運ばれて来た時には、

さすがに腹十分目を越えていました。

しかも卵を抱いた鯉の輪切りは

試し切りにされた罪人の死体みたいでグロテスクです。

でも、もそんなことを考えずに食べてみると

これがまた美味しいんだ

そんなことで、罪人の死体のことは忘れて食べ切りました。

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いやはや美味しかった♪久し振りに食べたまともな鰻。

好きなものを庭を見ながらゆったりと味わって

おなかがいっぱいになったからさあ帰ろうかという生活。

贅沢過ぎるけど、ええですなぁ

そんなことを考えながらお勘定をお願いする為に

電話で仲居さんを呼んで、

「ああ、よい供養になった」と満足げに立ち上がると

食べたばかりの鰻の滋養をみなぎらせながら

お店を出たのでありました

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