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zoom RSS 昔話 「杭州」の話A♪

<<   作成日時 : 2017/10/15 00:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 42 / トラックバック 0 / コメント 10

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さて、飛行機を降りると広い滑走路を歩いて渡って通関に向かいました。カスタマーには遮断機がついていて、三八銃を担いだ人民解放軍の兵隊が

飛行機から降りて来た我々資本主義の走狗を警戒するように、

油断なく縦一列に並んで監視していました。

昭和50年代の中国では資本主義者の身なりが良いのは

彼らは泥棒をして稼いでいるからだとマジで教育されているので

ここで一丁ビビらせておこうという魂胆だったのかも知れません。

どこで難癖をつけられるか分からない国なので

僕も緊張しながら通関を済ませて空港のロビーに出ました。

すると、ホッと一息つく暇もなく、江蘇省の担当役人と女性の

通訳に迎えられて、トヨタの新車のクラウンに乗り込んだのです。

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@当時の中国人の階級意識と見栄の張り方。

しかし、このクラウンの冷房のガスは、

輸入してから性能の悪い中国の冷媒を充填したのでしょう。

室内は生温い空気が漂っていました。

当時遠慮ということを知らなかった僕は、すぐに窓を開けました。

すると女性通訳が「どうして窓を開けるのですか?」と

詰問口調で聞いて来ました。

僕は「暑いからだ」と素直に答えたところ、

「暑くないでしょう?閉めて下さい」と叱られてしまいました(^-^;

当時はまだ鈍感だった僕も、そこでようやく気づいたことですが

彼女達にとって窓の閉まった自動車に乗っているということは

中国では当時まだ珍しかった冷房車に乗っているということで、

即ち彼女が特権階級に属する人間だという証のようなものだから

それを道行く貧しい人民に見せびらかしたかったのです。

当時階級のない社会と言われた中華人民共和国にも

こんなところで階級意識が生まれていた訳です。

そんな状況で窓を開けるとは

彼女に言わせると、とんでもないヤツだったのでしょう。

それを知らずに「暑いからだ」と本当のことを言ってしまった僕は

バカでした(笑)


やがて自動車は僕たちが宿泊する杭州飯店に着きました。

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A当時の中国人の薪水(給料)事情

杭州飯店は由緒のありそうな随分立派な建物でした。

そこでチェックインを手伝ってくれた件の女性通訳が

「ホテル代は1泊6000円だ」と教えてくれたので、

遠慮のない僕は「随分安いな(@_@)」と率直に思ったことを口走りました。

すると女性通訳が

「安いですか?私たち通訳や教師の月給は6000円です。労働者は

3000円くらいです」と、自分達が中国でも特別の階級なのだということを

強調しながらも、

自分たちの月収分を1泊で使う6000円を「安い」という日本人を

「やっぱりこの人達は学校で教わった通り泥棒をして稼いでいるんだ」と

蔑む雰囲気を漂をせていました。

実に教育とは恐ろしいものです。  

                                つづく












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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
なんとというか本音?を言ってしまう通訳、面白いですね。見栄を張ってるのか正直なのか…??そのおかげで内情がわかって面白いですけどね〜♪同じアジア人といえど全く人種が違うと思ってしまうのは早計でせうか☆ホテルの一泊6000円は結論として高すぎるわけで、通訳のおかげでふっかけてるのがわかってしまった感じ??しかしこの刷り込みは北朝鮮的なニオイがしますね!案外北朝鮮は中国に倣ったのかしらん。。。
こりす
2017/10/15 05:27
こりすさん、この通訳の件は全国民無産階級が建前だった人民中国も、この頃になると末端でもこういう形で特権階級が形成されて行ったという興味深い目撃例となりました。
思想教育が行き渡っている共産主義国家においてなお中国人の特性が現れているように感じました。
1泊6000円の件はそんな裏はなくて、単に自分たちの給料と同じ金額をひと晩の宿泊代に惜しげもなく使う資本主義社会の所得事情に羨ましさを感じながらも、自分たちの給料は一般の中国人とは違うんだということを言わずにはいられなかったということでしょう。
そうそう、通訳のお陰で当時の国民の給与事情という国家機密を知ることになりました。
北朝鮮はどこに倣って何をしようと思っているんでしょうね?





2017/10/15 09:06
面白い話なのに・・つづく・・なんだ。
純子
2017/10/16 14:27
純子さま、お許し下さいm(__)m

2017/10/16 15:11
資本主義者の身なりのいいのは泥棒をして稼いでいるからだという教育がいろんな意味で凄いと思いました。
資本主義は悪しきもので共産主義こそが正道だと思い込ませる、これも一種のマインドコントロールみたいですね。
それならそれでいいのですが、どうも昨今の金平くんは、共産主義の御旗を掲げながらビジネスだけは資本主義みたいな良いとこ取りをしているように感じてしまいます。
今の中国を見ていると、この国のいったいどこに四千年の歴史の重みを感じろというの?なんて思うことも多々あり、日本も中国も、ある意味、昔の方が人間らしさがあったような...
ご本人は不本意ながらも達さんの正直な一言が、女性通訳のプライドをものの見事に叩き壊されたようで、とても興味深いです。
テンプル
2017/10/16 15:31
テンプルさん、日本の戦前もそうでしたから笑うことは出来ませんが、中国や南北朝鮮の思想教育というのは恐ろしいものです。
今はちょうど共産党大会が開催されていますが、幹部が失脚させられたり、身内を抜擢したり、習君のやっていることは奇怪ですね。
中国は中華思想に凝り固まっている上に、昔から権力闘争の繰り返しですからちょっと理解し難いですね。
日本もだんだんおかしくなっていますから、我々は良い時代に死んで行けると感謝しないといけませんね

2017/10/16 20:10
去年、サイゴンに行ったとき、知り合いの親戚が服飾製造業をしていて工場のワーカーには一か月200ドル+諸手当を払っていると言っていました。で、サイゴンのダイヤモンドプラザやサイゴンセンターなどの高級デパートに行くと、ちょっとしたポロシャツが150ドル、ユーハイムの小さいバームクーヘンが20ドルしていました。
あのワーカー達はここでは買い物はできないなと思ったことを思い出しました。
櫻弁当
2017/10/17 00:04
櫻弁当さん、その国にはその国の所得水準にあった値段というものがあって、ビジターから見ると随分安いと驚くことがありますね。
貨幣価値や市民の経済というものは興味深いものです。
確かに作っている人たちにとっては自分たちが作ったものを自分では買えないという現実があるから、彼女たちはそれを以て資本主義者をドロボー呼ばわりしているのでしょう。

2017/10/17 10:08
天外天。
我が家の近所にもあります。w
今は違うでしょうが、当時の中国の物価は市場メカニズムで決まっていたわけではないですから、6000円という宿代も外貨稼ぎの法外な価格設定だったんでしょうね。
それなのに安いと言う達さんに、「この人はどれだけ悪いことをして稼いでるんだ」と憤ったのではないですか?
歴史の生き証人ですね。
りう
2017/10/19 00:21
りうさん、天外天や楼外楼は典型的な中国料理店の屋号です。
当時の物価は中華麺一杯でも我々が払わされている値段の1/100でしたから、相当ボラれていたと思います(笑)
彼女が大泥棒と思い込むのはむべなるかなですね
この時代の中国は実に面白かったです。

2017/10/19 09:01

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