「兎に角静かに戴く」とんかつ 技の「山本」♪

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とんかつに何を求めるかによって評価はおのずから違って来ますが、技の「山本」のとんかつは京都一だと言うのが大方の評価です。この日は他のお店目当てで寺町二条まで

行ったところ、生憎その店が満席だったので、

それなら近くの「山本」にでもと思って

新烏丸通りに回ってみました。

すると女将さんが店の前で大きな看板を動かして

開店準備をしていたので

それが終わるまで手伝いもせずにただ眺めてから

玄関に続く路地を歩いて行きました

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そんなことで計ったようにこの日も一番乗りとなった「技」の山本。

カウンター席の適当な適当に座ると

1種類しかないとんかつ定食を注文して

黒の色調で統一された厨房の作業をじっと眺めました。

無口なご主人は夜に使うおでんの準備中のようでした。

さて、女将さんが予め運んでくれたこの日のつきだしは

昆布煮と自家製の浅漬けです。

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とんかつが揚がるまで手を付けるのはやめようと

昆布もお漬物も触らずに置きましたが

何しろとんかつの準備が丁寧なので

遂に待ちきれず昆布煮にだけ手をつけると

抑えが利かなくなったのか、お漬物まで食べてしまいました。

その間お店はシーンとしたままです。

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そうこうするうちに管理職風の男性が2人やって来ました。

彼らは常連さんのようでしたが、

注文を済ませると辺りを憚るように小声で喋っておりました。

こちらでは静かに上品に戴くのが不文律のようで、

2人の管理職もご飯をお代わりする時に

女将さんに丁寧語を使っていました。

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僕は小学校の通知簿の通信欄に

毎学期「落ち着きがない」と書かれていたくらい

小さい頃から落ち着きのない男だったので、

こういう緊張感には耐えられないところがあって

背中がむずむずして来ましたが、

とんかつもご飯も豚汁も、

流石に「技」の山本だから美味しかったので

ここは上品にしなければならないとわきまえて

黙って静かに戴きました

ごちそうさまでした

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★★★★004

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この記事へのコメント

こりす
2016年10月15日 04:45
とんかつといえば、今でもワタシとっては寿々屋さんの世界一ですが(笑)京都一もあったのですね~~♪さすが京都らしく、とんかつも上品に見受けられます♪ここのキャベツは千切りじゃない?ようですね?これではバリバリ音が出てしまいそうですが…(笑)背中がむずむずしても、美味しいとんかつなら許せますね♪
2016年10月15日 10:02
とても静かなお店なのですね。食事の会話もヒソヒソと、という感じでしょうか。
達さんはこういう状況に緊張感を感じてしまうのですか。兎に角黙って静かに戴く、という様子が目に浮かびそうです(笑)
食べ物は美味しかったそうで、何よりでした。
2016年10月15日 10:50
そうね、こりすさん、とんかつの「寿々屋」懐かしいです。今は元気でコンサル業をやっておられるようですよ。
この山本は良い油を惜しげもなく使っているのでしょう。
食べても全然胃にもたれないというところが人気の秘密なのかも知れません。
キャベツは博多の「浜勝」と一緒で角切りなんですよ。こちらはむしっているという感じだけど。
こりすさんは嫌いなんだ、芋虫がキャベツを食い荒らしているようなむずむず感なのかな?
2016年10月15日 10:57
櫻弁当さん、こちらのお店は静かに戴かなければならないようななんとはなしの威圧感があるんですよ(笑)
そうそうそんな感じ。
僕はこんな雰囲気の中でもやってはいけない大将の写真を撮ってしまうタイプです。
でも、常連じゃないから基本的に郷に入りてはですえ。
とんかつは厚かましくも暖簾に「技」を掲げるくらいですから、それなりの技を感じさせる美味しさでした♪
櫻弁当
2016年10月15日 12:36
フムム、静寂に緊張するというより、静寂を打ち破りたくなってむずむずするということなのでしょうか?
2016年10月15日 14:22
櫻弁当さん、通信簿の連絡欄を見ると。子供の頃からそういう性格だったみたいです(笑)
2016年10月16日 10:00
作業する音だけ聞こえてきて、それ以外はシ~~ン!としている静寂さは、確かに耐えかねますね^^
達さんは、元々お1人でお店に行かれているから、ご主人や奥さんから話しかけられないと、静寂がず~っとってことになりますよね?
そんなときって、他のお客さんの会話でさえ気になるものですね^^
静寂さに耐えかねて、昆布煮とお漬物を召し上がられる気持ちよくわかります^^
2016年10月16日 14:33
夢さん、そういうお店ってたまにありますよね。
お客が店に遠慮しているってのも不思議な光景ですが。
そうなんですよ。僕は知らない店で自分から話すタイプじゃないから、1人だとずっとシ~~~ンです(笑)
そうそう、つい口出ししたくなるほど他人の話がよく聞こえます。
こういう時は最後に食べようと思っていた漬物でも食べて耐えなければ仕方がありません...
2016年11月06日 00:13
単一メニューですか?
それは珍しいというか、自信があるというか。
なるほど、画像を拝見しても、質の高さはわかります。
そう「寿々屋」さんが思い出されるようなきめの細かい衣ですね。
静かなお店は嫌いではないです。
どういうお店でも静かな方が良いとは思いませんが、
静寂が似合うお店というのがりますね。
2016年11月06日 22:00
りうさん、肉質や揚げ具合の上品さは恐らく寿々屋より上でしょうね。
単一は自信の表れでしょう。嫌なら食べるなっていう強迫すら感じます。
静かなお店と静かさを押し付けられるお店とがあって、このお店は後者です。
わざわざ「技」を暖簾に染め抜くようなお店を僕が嫌っているからそう思うのかも知れませんが。
とんかつ屋に静寂は似合わないと思うのですが、美味しいことには間違いはありません